《MUMEI》
解決策
「…お前も知ってたのか?このサイトの事…」


もしそうだとしたら、此処に居る四人の中で、洋平だけが知らなかった事になる。

かと言ってそれでどうこうなる訳ではないが、洋平は自分だけがのけ者にされた気分になり、少し居心地の悪さを感じていたのだ。

しかし、司はそうではないと首を横に振る。


「まさか。俺も最初はこんなサイトがあるなんて知らなかったよ。
知ったのは昨日の夜だ。
あの写真の事がどうしても気になって…
ネットで調べたら何か分かるんじゃないかと思ったんだ。」


確かに、それは洋平も思っていた事だ。

あんな写真の事なんて、自分達の常識で説明できるモノではない。

しかし、他の誰かが説明出来るモノでもない。


「…で、たどり着いたのがこのサイトだった…?」

「あぁ…。」



ましてや、解決策など見つかる訳がないと思っていた。


だが…


「何か解決策とか書いてあったのか?」



洋平の問い掛けに、司は何も言わずコクリと頷き、マウスをクリックした。

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