《MUMEI》
いじめてください
僕の手から解放された陽菜が、一気に息を吸った。


まだ陽菜を失いたくなくて手を放した筈なのに、痙攣しながら荒く息をする陽菜を見ていると、何故か陽菜が遠くに行ってしまった気がして、僕はまた陽菜の息を止めるように口内を激しく犯しながら、いちばん奥の方を何度も突いた。


そして、苦しそうにする陽菜の口を無理矢理開かせ、口内に果てた。




……今日は、いつもより沢山出た気がする。
なんだか…すごく、疲れた…。


机に置いてあったミネラルウォーターを一口飲んでから、陽菜を抱き起こして残りを手渡すと、不安気な目を向けた。

「喉渇いてない?」

「……このまま…飲んでいいん…です…か……?」

陽菜の質問に、思わず笑ってしまった。

「ふふっ、急に敬語で話せるようになったね。わんちゃんみたいにお皿から飲みたいの?」

陽菜が首を振る。

「貸して」

「違っ…」

抵抗しようとする陽菜の手からミネラルウォーターを取って、口に含み、それを口移しで与えてから、唇を吸い、今度はゆっくり口内を犯しながら押し倒していこうとすると、押し倒されないように陽菜が力を入れた。
僕は口内から、首筋へと舌を移動させていきながら陽菜に聞く。

「僕に逆らってるの?」

「ち、違っ…ぃます…」

「そうだよね…まだお尻に尻尾ついたままだもん。まだ気持ち良くなりたいよね」

「……は…ぃ…」

「陽菜はお尻いじめられるのが、いちばん好きだもんね」

陽菜は小さいながらも返事をしていたのに、黙ってしまった。
代わりに、啜り泣く声が聞こえる。

「…っ……ひ…っ…」

「好きでしょ?お尻」

もう一度聞くと、陽菜は頷いた。

「じゃあ、なんて言うの?」

「…ぉ……おし…り…いじめて…くださ…ぃ」

陽菜が声を震わせ言った。

「わかった」

「……っ、…うああぁあぁぁあっ!!!!!!」

頭を撫でた瞬間、陽菜が子供みたいに泣きわめいた。

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫