《MUMEI》

母さんが、朝食をたべた








俺にとって、それは異常なことだった





母さんはいつもなら


昼過ぎに一度食事を摂ったあと、飲み物いがいを口にしない







嬉しかった




ようやく努力がむくわれた様な気分になれた








でも母さんが俺を一希とよぶことが全くもって、ぱったりとなくなった







前までは二日に一回くらいは名前をよんでくれた







俺の名前を







忘れたんじゃないよね?




母さんのこころは やっぱり囚われたまま








縛られたまま

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