《MUMEI》 第三章数日後。クラスメートとも打ち解けてきたランのもとに、一通の手紙が届いた。「ランへ お久しぶりです。私が誰だか分かりますか?私はランに謝りたくて手紙を書きました。ごめんなさい。本当にごめんなさい。私は取り返しのつかないことをしてしまいました。許したくても許せないと思います。それでいいんです。私は罪を犯したんですから。 ランの一番近くにいた人より」 ランはこの手紙の意味がよく解らなかった。ランの一番近くにいた人?誰だろ……。ランは何か間違えて届いたのかな、と引き出しの中にそっとしまった。この時、ランはまだ重大なことに気づいていなかった。 〜タクヤ〜 (あぁ、ミョウカワさん可愛いなぁ…)タクヤはため息をついた。自分ももう中2か。もうそろそろ彼女作らなきゃな。「…い!おーい!」タクヤはハッとした。「タクヤさっきから何ぼーっとしてんの?大丈夫?」「ああ。ちょっと窓の外見てた。」「ふーん。それなら良いけど…」なんかミョウカワさんって、どこかで会った気がする…。タクヤは一目見たときからずっとそう思っていた。『キーンコーンカーンコーン』「アキラーっ!タクヤーっ!理科室行こーっ!」ハルカの元気な声で我にかえった。「待ってー!」 前へ |次へ |
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