《MUMEI》
第四章
ランが転入してから長い時が過ぎた。いつものように4人で下校中。「あのさ、今日は大事なお知らせがあるんだけど…」アキラが真剣な声で話始めた。「俺たち、付き合ってんだ。」「「えっ?!」」「いつ言おうかな〜って思ってたんだけど、ほら、もう少しで修学旅行じやん?そろそろいいかなーって思ってさ♪」ハルカが満面の笑みで話す。こんな楽しい日々が続けば良いのにな…タクヤは本当にそう思った。 
 
しばらくして。(今日の空は曇ってんな…)タクヤは嫌な予感がしていた。ランが転入してきてからもう一ヶ月が経っていた。ランはクラスの雰囲気に溶け、
修学旅行への準備も進んでいた。「タクヤぁーっ!」ハルカの声だ。「タクヤさん!大変なんです!」ランが青ざめた顔でタクヤに駆け寄って来た。「どうしたの?2とも慌ててるけど…」タクヤは首をかしげた。「アキラが倒れたのぉっ!」「は?!」「今さっき救急車で病院に運ばれたばかりで…」タクヤの嫌な予感は当たった。3人は急いで病院に駆け込んだーーー。

〜アキラ〜
うぅ…頭が痛い…。ん?ここ何処だ?
アキラの周りは闇に包まれていた。『……ってやる…』ん?何か今聞こえたような…『…ってやる…』アキラは不思議に思って周りを見渡すと…『呪ってやる』一人の男が立っていたーーー。

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