《MUMEI》 『可愛すぎて、妹っちゃう♪』【大学1年生の頃の話】 ある日の日曜日。俺は休日に仕事の入った母親のピンチヒッターとして、母宅で(当時)3歳と6歳と8歳の妹たちのベビーシッターをする事に! 三女(3歳の妹)「ねえちゃんたちだけ、ずるい〜! あたちもやる〜!」 長女と次女とTVゲームをしていた所に、三女が起きてくる。常に姉たちと同等でいたい彼女にとって、仲間はずれは最大の屈辱! しかし3歳児にはまだ早いゲームだった。 『じゃあ三女はお兄ちゃんチームに入ってよっ』と言って兄と共闘する体を取らせる事で(※実質コントローラーを操作するのは俺だけ)、3歳児のゲームへの参加権を作ってやる。 三女「うわあああん! まけちゃったあああ!」 長女と次女に手加減した俺が負けてあげるたび、三女が泣く……。わんわん泣く……。常に姉たちより一歩先を行きたい彼女にとって、負けは最大の屈辱! このままではマズい! なんとかして勝ち続けねば! 妹のため、今日を円滑に進めるため、手加減をやめたお兄ちゃんが勝利に専念し出す。すると今度は―― 長女&次女『うわあああん! 負けちゃったあああ!』 ――6歳児と8歳児が泣き出した! 常に姉妹間で一歩先を行きたい彼女たちにとって、負けは最大の屈辱! 誰が勝っても誰かが泣く負のスパイラルは、このあとも三時間くらい続いた……。 長女「私、ポテチ食べるー!」 次女「うちは、かっぱえびせんー!」 三女「あたちは、アイスー!」 『ゲームやめたら……いくらでもお菓子たべていいぞう……』と言った途端に目の色を変え、冷蔵庫から様々なお菓子を持ち出す妹たち。さっき泣いていたカラスは何処やら! 三女「うわああああん! ママがいない〜っ!」 そんな中、急に母を思い出して泣き出してしまう三女! 3歳児には長時間を母親とはなれて過ごすのはむずかしい! 絶体絶命のピンチを迎えたそのとき、次女が冷蔵庫からあるものを発掘する。 次女「あ、プリンあったー!」 長女「うそ、まじで! 食べる食べる!」 三女「にいちゃん、プッチンするから、お皿だして!」 母親<プリン。プッチンさせたそれを前に目の色を変え、カメラに向かって極上笑顔のダブルピースを披露する三女(写真参照)。さっき泣いていた妹は何処やら! 写真URL:『http://www.fastpic.jp/images.php?file=1749592003.jpeg』 母親「なんだ、この有り様は……」 帰宅してきた母親に、そこら中に散らばるお菓子のゴミについて(もちろんお兄ちゃんが)説教されたのは言うまでもなく← 次へ |
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