《MUMEI》

ここまでくれば幼い少年達がさっきのお兄さん達に何をしたのか気になる頃だろう。




この世界はどうやら一般人達の中に『能力持ち』と言うものが存在するらしい。



簡単に説明していこう。


まず、能力持ちの根元となるものが『光(陽)の家系』と『影(陰)の家系』であり、その下に更なる家系にわかれる。


その家系は『自然使い』と『音使い』と『武器使い』にわかれ、さらに一つずつの家に分けられる。


簡潔的に言えば、『光』と『影』が本家で他が分家、というような感じだろうか。


他にも突然変異の能力や生まれつきで持つ能力もある。


私は、『記憶』(ものに触れればその記憶を探れる、人の記憶を変えれる)と『言魂』(人をいいなりに出来る)と『動体視力』(普通は身体能力も上がるが、陽向は動かないためあまり使わない)と世界では珍しいそうだが3つの能力を持っている。


つまりはそれほど陽向の潜在能力が強い、ということだ。


ヨウ兄さんの能力は『念動力』(念じればある程度の重さの物質であれば自在に動かせたり、変形させれる)と『聴力』(言い換えれば『地獄耳』で半径20mくらいならどんなに小さな声でも拾える)を持つ。

お兄さんが倒れたのはヨウ兄さんの仕業である。


そしてハル兄さんは、『動きを止める』(一時間程度)と『聴力』(半径25m以内)を持つ。


ヨウ兄さんとハル兄さんの様に能力は持つ人によって強さなどが変わってくる。
例を出せば、『聴力』は一般的にはせいぜい10〜13m位なのだ。
イコール二人は異常、という訳だ。


いや、言い直せば陽向も合わせて三人は異常なのである。

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