《MUMEI》

下校とちゅう、私はなんとなく上を見あげてあるいた






できる限り、ずっと







案外前が見えないのがこわくて 足下も不安で



今の私ってこんな感じなのかなっておもった







希望とか、やるべきことを探そうとしすぎて





どっちに進んでるかがわからなくなってるんじゃないかな







一之瀬君のことも 高橋君のことも



きっとそんな感じ






一之瀬君も、そんな感じじゃないのかな





頑張ることを頑張りすぎて 心が疲れてるんじゃないのかな







そんな時、わたしだったら何をしてもらうのが嬉しいかな









ゆっくり流れるくもを目でおって、考えた





でも





「だめだ…」







やっぱり、一之瀬君はわかんないや




なんでこんなに好きなのに、わたしは何もわかんないんだろう







涙もでなかった

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