《MUMEI》
固まった表情
   〜麗羅視点〜


ホームルームが終わり

また3人が私の方へ

集まってくる。


友達って本当にいいな・・・

今まで人間の中にいて

安らぎを感じたことなんかないのに・・・。


あの日以来・・・・・。

人間と一緒にいるのが

しんどくて


顔のことや性格のことで

何か言われる度に


自分の心を

凍らせていた。


でも今は3人が居てくれる。


無条件で私の隣で

笑っていてくれる・・・。


それに新しい友達もできたし。

また今度みんなに

紹介しよう。


「歩〜☆

何で遅刻したんだよ〜?」

「あっいや、ちょっと寝坊して・・・。」

「歩っち寝坊助さんだ〜☆」


3人は私に

笑顔をくれる。

私は3人のために

何ができるだろう?


・・・・・・・。

この笑顔を曇らせることだけは

したくないな・・・。

「なんか2組

いつもより騒がしくなかった?」っと歩。


栄実と海の表情が固まる。

すると1限目を

知らせるチャイムが鳴り

みんな急いで席に

ついた。

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