《MUMEI》
はじまりのはじまり
赤だ。あたり一面赤、赤、赤。未だに起こったことを受け入れられずにいる。だってさっきまで僕の誕生日を祝っていたんだもの。だから、どうして―――。状況を整理しよう。今日は僕の誕生日だった。親戚のおじさんやおばさん達も来てくれて、賑やかだった。30分ぐらい経って、インターホンがなって……応対しようと出たおじさんが首だけになって帰ってきたのを見て皆大混乱になった―――。そうだ、あの変な服を着た奴らに殺されたんだ!あれ?どうして僕は生きているんだろう?あぁ、そうだった。お母さんがとっさに僕を床下の宝物庫に入れてくれたんだった。家に火がついてるのは目的を達成したからかな?倒れてる死体の数は……全部で13か。あれ、妹の分がないぞ。逃げたのかな……。そして火の中をかいくぐり、外に出て家が崩れ落ちるのを見た瞬間、僕は溢れんばかりの悲鳴をあげた……

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