《MUMEI》
1:Rマンション201号室
[201]と書かれたボロ…古びた扉、この部屋に僕は住んでいる。
整頓されていない家具逹の隅に、電源を入れたままだったパソコンが目に入る。
「うぇ…、付けっぱなしだった…」
画面の右上に手紙のマークが点灯している、パソコンに近づき、マウスを持とうとする-

その時。
「シディ!居たんじゃねぇか!メール何回も送った筈だろ!」
粉々に…とまでは行かなくともズタズタに破壊されたドア。
「ヒィ…いや、ごめん、シード、ほんと、前借りてたDVDでしょ?今返す、今」
床にばらまかれた破片をよけながらシードの方へ向かうと、ふいにバランスを崩し、DVDは破片だらけの床へと落下する。
「「うわあああああああああ!」」

………

「どうしてくれんだ…TUTAYAで借りたのを仕方なくお前にも貸してただけなんだぞ!あああ…」
「ゴメンナサイ…」
「ああ分かったから取り敢えず…表出ろ」
「ああああああああああああ」



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