《MUMEI》
つかの間
ーこれは、少女達の戦いの物語ー
ー誰が最後に笑うでしょうか?ー
ーさて、管理人の戯言はここまでにしましょうー
ー始まり、始まりー


ついにこの日がやって来た!
私がずっとずっと楽しみにしていた、一日千秋の思いでこの憧れの学校で素晴らしい生活を送れる日を!
それが今日!
私立の女子学校で中高一貫、希望者は寮にだって入れる。(私はもちろん寮生だ。)
寮も校舎もきれいだし、制服だって可愛い。
去年は親の都合により海外に行くことになってしまっていたため、楽しみだった中学校生活のお預けをくらってしまった。
まだ親は海外でやり残した事があるらしくて、まだ日本には帰ってこない。でも、寂しくない。むしろ、気が晴れやかだ。ホームシックと私はどうやら無縁のようだ。
そういえば、自己紹介を忘れていた!
私は天野莉子。中学二年生。私には兄と姉と妹がいる。
姉はBEGと言う組織の高校生団員を勤めている。(怪しい組織ではもちろんない。むしろ国でも公認されているくらいだ。)これの説明はちょっと面倒だし、後々分かることなので今ははしょらせてもらう。
まあ、一言で言うと永遠の高校生とでも思っておけば間違いはないだろう。
その姉が今月中に今の学校(職場)からこっちの学校に来ると言っていたし、詳しくはその時にすることにしよう。
で、妹と兄はごく普通の人間で、組織にいるーとか、なんとかと言う特殊なことは何もない。
そんな妹は中学一年で、この前スカウトされモデルになったとかで楽しく過ごしている。(これも特殊なか?)
まあ妹はそんな感じで、兄は今年は高校2年生だ。
だけど親といるから日本にはいない。姉は妹と一緒に親戚の家にお邪魔している。だから私も帰省する時はそこに泊まることになっている。
それでは自己紹介はこれくらいにして、私は楽しい学校生活の妄想に入らせてもらおう。
で、楽しい妄想をするハズだったのに、寄宿に着いてしまった。少しだけ重い扉に私は胸を弾ませその扉を開けたのだった。

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