《MUMEI》

「ずっと一緒に居たい、悪い鬼達から人間達を守りたい、そのためにもっと強くなって1人前になりたい!だって人間はみんな鬼灯にやさしくしてくれるから!…って」
「鬼灯は人間との共存を望んでいた、違うか?」
「…!」
 鬼灯も朔夜と同様、人間との共存を望んでいたのかもしれない。
 鬼灯は咲耶が怪我の手当と悪戯による説教をしたことで改心し、それを行動に移した。その結果、悪鬼の証である角は自然消滅し、以前に彼女の悪戯に怒りを覚え、自分を殺そうとした人間達も、少しずつ彼女を受け入れてくれた。
 やさしくて、時には叱ってくれる人間に好感をもつようになり、自然と共存したいと思ったのだろう。
(ということは…)
 咲耶がやることはただひとつ。

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