《MUMEI》

渚が会場入りする迄もう少し

時間がある。

俺があれこれ話してる時に

渚が俺を見て『頼みがあるの』と

囁いた。

俺は『どしたっ』っていい

渚の方を見て 渚の話しを

聞いたのであった。

渚の話は 俺が旅をしてるのを

知っているけれど 大会が終るまで

一緒に居て欲しいとの事だ。

俺を必要としてくれているのか

そこらへんは分からないが

居て欲しいと言われ 嫌な気は

しないだろう。

俺も渚の試合を観たいし

今回の大会で引退するらしいから

旅をする場合じゃない。

勿論渚には『最後まで居るよ』って

言って 渚の方を見た。

渚は『ホントに ありがとう』と

言いながらニコッて笑った。

今日の試合必ず勝つから

ちゃんと応援してよねって

言い残し『もう時間だから』と言って

渚は会場に一人向かったのであった。

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