《MUMEI》

しかし集合場所でさえも現地集合となれば、もはや学校行事であることさえも忘れさせられる。

唯一学校行事とわかるのは制服を着用していることぐらいだ。

集合場所に着くとすでに全員が集まっていた。

「ちょっとあんた遅いじゃない。来ないかと思ったじゃない」

早速まことが絡んでくる。

「時間に遅れた訳じゃないだろ。ほら、10秒前じゃないか」

「ギリギリ過ぎんのよ」

「はいはい、みんな揃ったんだから会場に入ろうよ。今日は一応チーム戦なんだから、仲良くしよう」

さすが委員長、こういう時自然にまとめるよな。

「そうだそうだ、予選落ちなんて無様な結果にはなりたくないからな」

−−そう、今からすぐに予選筆記試験が行われる。出場者全員が受け、チームの平均点が高かった6組のみが決勝に進める。

決勝はテレビ放送もあるので、参加者とそれを見に来た人で既に人でごった返している。

「まさかこんなにいるなんてな。萌えて来たぜ。あっ字間違えた、燃えて来たぜ〜」

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