《MUMEI》

残り時間はもう2分を切ってる

点差は相変わらず2点差だ。

渚は 残りわずかの力を

振り絞って 一生懸命に

プレーしている。

少しずつではあるが 動きが

良くなってきた感じがする。

渚は 一瞬時計を見て

大きな声で『パス』と 叫び

パスをもらうなり 迷う事なく

シュートを放ったのだ。

会場は再び歓声に包まれ

シュートを決めた渚は

『あと一本行くよ〜』って言い

顔を両手でパンパンって叩き

気合いを入れたのであった。

だが その時点でもう

残り時間は1分を切ってる。

次に点を入れたチームが

この試合の勝者なのだろうって

俺はこの時に確信した。

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