《MUMEI》

お姉さんの話しによると

渚は今回の大会に出ると

両親に話した時に

両親からも 勿論お姉さんも

反対されたらしい。

その理由は 通常の生活面では

何の問題も無いらしいのだが

いざ試合をするというと

体に相当な負担が掛かるので

もう いい加減夢を追いかけるのは

止めて 大人しく治療に

専念して欲しいと

両親に言われたそうだ。

渚は その時両親に対して

『諦めるなら 死んだ方がマシ』って

泣きながら言ったそうだ。

お姉さんはその言葉も勿論

心に残っているのだが

それ以上に

『何もかも私から奪わないで』と

渚が両親に言った言葉が

今も 頭から離れないみたいだ。

お姉さんによると 自分の脚の

自由と バスケットの事を

渚は言ったのだとか。

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