《MUMEI》

翌日の夜、カスミから
電話が来たよ

軽く飲みながらさ、聞いたんだ

結婚したのは妊娠したからで、
でも、三年持たずに離婚

田舎に戻ってパートして暮らしてたんだってさ

だけど、父が他界し、母も他界し、
2年前にこの街に越してきた
それから身体売って生きてきたってよ

その間に男は?

何人か居たわ、けど、貴方と同じよ、
身体だけよ目的はね

尻もやられたのか?

そうね、昔の男に使われたと話すと必ず入れてきたわね

苦労したんだなぁ

貴方のせいでね

俺のせいか?

半分はね、
社会に適応出来ないのよ、誰かに起こしてもらわなきゃ遅刻するし、
今の仕事も気が向かないときはドタキャンして休むわ、予約が入っててもね

自由だね

そうね、貴方は何をしてるの?
結婚は?

俺は結婚には向かないからよ

身体だけだものね

身体無しに何をどうすんだよ?
そこからだぜ

くすっ、ねぇ、聞いていい?

ん、なにをだ?

私の身体は満足だったの?
当時…………

そうだな、だらしないとこが嫌いだったけど、
今でも思い出すぐらい身体には惚れてたな

具体的に聞かせてよ

ほとんど新品だったろ?

バージンが、好きだったの?

知らねーんだよね、初物はさ
けどさ、何しても感じてくれてよ、

お尻からよね、入れたの

そうだな、めちゃくちゃしてみたくてよ

変態ね

そうだな

否定しないのね?

しねーよ、

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