《MUMEI》




パタン…


「ふう…」

俺はトイレに入った途端力が抜け、床に崩れてしまった。




…とりあえずボクサーは…履いてる…。




俺は片ケツを上げ、祈る様な気持ちで、手をボクサーに滑り込ませた。

……、汚れては…ない?




密部は綺麗に閉じたまま、アノかさつきも無い事にほっとするも…




いや、もしちゃんと拭いて貰ってたり…ゴム使ってたら余計分かんないし…。

どうしよう…、俺は…伊藤さんと…




やっぱり…寝たのか?




躰がアルコールでだるすぎて、抱かれた感覚があるのかどうかすら分からない…。





でも全裸同然で抱き合って寝てたんじゃ…




あの伊藤さんの態度じゃ……






…だとしたら、どっちから誘った!?






…女の子…紹介して欲しいって言ってたのは覚えてる……。




やっぱり…俺が誘ったのか…?





――きっと…



そうだ……はあ…。






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