《MUMEI》
▽
パタン…
「ふう…」
俺はトイレに入った途端力が抜け、床に崩れてしまった。
…とりあえずボクサーは…履いてる…。
俺は片ケツを上げ、祈る様な気持ちで、手をボクサーに滑り込ませた。
……、汚れては…ない?
密部は綺麗に閉じたまま、アノかさつきも無い事にほっとするも…
いや、もしちゃんと拭いて貰ってたり…ゴム使ってたら余計分かんないし…。
どうしよう…、俺は…伊藤さんと…
やっぱり…寝たのか?
躰がアルコールでだるすぎて、抱かれた感覚があるのかどうかすら分からない…。
でも全裸同然で抱き合って寝てたんじゃ…
あの伊藤さんの態度じゃ……
…だとしたら、どっちから誘った!?
…女の子…紹介して欲しいって言ってたのは覚えてる……。
やっぱり…俺が誘ったのか…?
――きっと…
そうだ……はあ…。
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