《MUMEI》

夜7時を過ぎた頃

一本の電話が鳴ったので

携帯の画面を見ると

渚からだったので

俺は『渚 どうした?』と言い

電話に出た。

『光介さん いきなり電話してごめんなさい』

電話から聞こえてきた声は

渚ではなく 渚のお姉さんだった。

何でも お姉さんは俺に

会って話したい事があるので

これから会える?って

聞いてきたのだ。


俺は特に用もないので

時間と場所を聞き

お姉さんと合う事にした。

俺は この辺りの地理は

詳しくないので いつもの

公園で待ち合わせする事にして

時間に間に合うように

バイクで公園まで向かったのだ。

俺が バイクを降りて

間もなく お姉さんが

車でやって来た。

『何かあったんですか?』って

俺が聞くと お姉さんは

『光介さんには話さなくちゃと思ってね』

俺は何だろう?と不思議に思い

『渚の事ですか?』って切り返し

お姉さんが涙を浮かべながら

『うん!そうなの』と

元気の無い声で答えた。

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