《MUMEI》
歓迎会
睦月「ここが、俺んちだよ」

時雨「ここ!?翼の家の隣じゃん!!」

翼「あれ?言ってなかったっけ?ャ」

時雨「知らねぇーし…」

紗羅・寒菜・葉月「うちらは、聞いてたよ?」

時雨「はぁ?ひでぇ…」

睦月「へぇーお隣って翼の家だったんだ…」

寒菜「あんた、知らなかったの?」

睦月「お隣が四月一日っていう人が住んでんのは知ってたけど、翼の家かどうかは知らなかった…」

寒菜「へぇー」

皐月「立ち話もなんだから、入って話そーぜ。」

***********

全員「お邪魔しまーす」

睦月「どうぞー」

翼「あれ、お父さんとかは?」

睦月「挨拶回りしてると思う…。」

翼「そうなんだぁ…」

皐月「てか、どっちの部屋でやんの?」

寒菜「そりゃーもちろん睦月の部屋でしょ!」

睦月「俺なの!?」

寒菜「だめ?」

睦月「いいけど…。」

寒菜「そうと決まれば、レッツゴー!!」

ガチャ

睦月「俺、飲み物とってくるから、テキトーに座っててー」

全員「はーい」

寒菜「広い部屋だな…。」
時雨「なぁ、皐月の部屋もこんな感じ?」

皐月「いや、これよりは狭い」

寒菜「あぁ!写真ら飾ってある〜!」

どれどれ…

寒菜「皐月ー。この写真の睦月の隣の女子だれ?」

皐月「あいつの彼女。」

寒菜「彼女!?いたの!?」

皐月「中1の時からいる。」

寒菜「へぇー。名前は?」
皐月「文月 玲奈。3年」
紗羅「この人…バドやってるよね?」

皐月「うん」

紗羅「どーりで見たことある…。」

寒菜「あんた知ってんの?」

紗羅「うん…。確か、千里と試合してた…。」

寒菜「ふーん。てか、この人、睦月と合わない…。」
皐月「俺も思う。俺から見ても、ブサイクだし、ウザイ。」

寒菜「へぇー。どっちからコクったの?」

皐月「睦月から。」

全員(!?)

寒菜「趣味わるっ…」

ガチャ

睦月「あれ?皆、何見てんの?」

全員(ギクッ)

睦月「あぁ!?それ…!///」

寒菜「あんた、彼女いたんだね…。」

睦月「うん…。」

寒菜「それについてのお話、じっくり聞こうじゃないかwww」

睦月「えぇ!?恥ずかしいから、却下!」

葉月「ノリが悪いな…。」
時雨「本人も、話さないって言ってるし…違う話しようぜ?」

寒菜「仕方ない…そうするか…」




紗羅「もう、こんな時間だぁ…」

葉月「本当だぁ…。早い…。」

寒菜「そろそろ、帰る?」
紗羅「そうだね。」

時雨「てことで、じゃあな!また、明日学校で!」

睦月「うん。気をつけて、帰れよ。」

全員「お邪魔しましたー!」

パタン

時雨「じゃあ、俺、こっち側だから…。」

寒菜「おい!まてまて…。一人だけ違う方向に帰る紗羅に何かあったらどうすんだ?送って行くのが男ってもんじゃねぇーのか?」

紗羅「え!?大丈夫だよ!まだ、少し明るいし…。」

時雨「はぁ…。分かったよ…。オラ、行くぞ!」

紗羅「え…う…うん…。寒菜、葉月、翼じゃあね。」
葉月「じゃあね〜!」

寒菜「で、翼。睦月の部屋で全然話さなかったけど、あいつに彼女がいたことがそんなにショックか?」

翼「えっ!?そ、そんなことないよ?ォ」

寒菜「はぁ…。バレバレだから、隠さなくてもいいよ?」

翼「!?///」

寒菜「好きになったんだろ?」

翼「…………うん……。」
寒菜「あんたは、どうしたいの?」

翼「どうしたい……とは…?」

寒菜「それは、自分で考えなっ!じゃっ!」

翼「え!?ちょっ!」

葉月「翼!早く家に入んないと、風邪引くよー!!じゃあ、また明日〜!」

翼「うん、じゃあねっ!……………私が……どうしたいか……?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫