《MUMEI》

「全部、見せて」
「っ!!!」
(全部脱がなきゃいけないの…!?)
 カナは最初、徐々に脱がされながら交わるものだと思っていた。どうやらそれは見当違いだったらしい。
「できないなら…」
(ここで止められる。そんなの嫌…!)
 叶人に見詰められているなか、カナは潔くワンピースの脱ぎ捨てる。その下に隠された、上下セットの白い下着が露わになっる。
(これも脱がなきゃいけないんだよね)
 ブラのフロントホックに手をのせ、もう一方の手で手結びのショーツのリボンをつまむ。
(あとは下着を脱ぐだけ…。でも…!)
 何も纏わぬ姿になると思うと、どうしても躊躇してしまい、手が動かせない。
(ホックを外して、リボンを解く。たったそれだけなのに)
 動作は簡単なのに、今ここでするとなると難しい。
「その先は?」
 叶人はカナが自分で脱ぐことに妥協はないようで、彼女1人で脱がせるつもりらしい。
 カナはあれから硬直したままだった。叶人はそんな彼女を見て溜息をついた。
「20秒だけ、瞑っててあげる。その間にできなかったら…解るよね?」
「ごめんなさい…」
 叶人は瞑った。
「ほら、瞑ったよ」
(今のうちに…!)
 ―ぷつり。
 カナはブラのフロントホックを解いた。
 ―しゅるっ…。
 続いてショーツのリボンの解く。
 ―パサリ…。
 最後に脱いだ下着を床に落とす。これで全て脱いだ。
 服の下に隠れている肌は白くて、自身で言うのもヘンだが、綺麗だった。母親譲りの、少し身長が低めで華奢な体型と、ちょっぴり成長しすぎたFカップもある乳房。
(若月さんはどんなふうに触れて、カナを気持ちよくしてくれるのかな…?)
 叶人への期待が乳房のてっぺんと秘められた場所を熱くする。乳房のてっぺんは熱さで形を成しはじめていた。
「よくできました」

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