《MUMEI》

「脚を開いて」
「っ!!?」
(相手の前で、裸で脚を開くということは…!)
  ―――私を犯して。中に挿入れて。
 そう言っているのと同じことだった。
「そんなのムリ!アソコを見せるだなんて恥ずかしいです…!」
「じゃあ、俺が脱いだら開いてくれる?」
「…はい」
 叶人はろくに乱れていない服を、一切躊躇せずに脱いだ。
 露わになる身体はカナのとは全く違う。全身の筋肉は程よく引き締まっていて、腹筋は僅かに割れていた。
「これでいいだろ?」
「…」
 カナは躊躇しながら少しだけ脚を開いた。
「その程度?」
「もっとですか!?」
「そんなんじゃ、見えないし。痛くしてほしい?」
「〜っ!!!」
(痛いのは嫌…!)
 カナは思いっきり脚を開いた。
「…ぅん!」
「何もしてないよ?」
(アソコが熱い…!空気に当たって冷えちゃう)
 カナの秘められた場所、そこは胸を刺激されたことで、蜜に濡れていた。その蜜は溢れてソファーに零れ落ち、そこに蜜だまりをつくっていた。
「すごく綺麗…桃色だね」
「見ないで!」
 カナは恥ずかしさのあまり、そこを隠そうと手をのばした。
「隠さないで。隠したら痛くするよ」
「痛いのは嫌!」
「嫌なら、隠さないで。恥ずかしさなんて、直ぐに感じなくなるから」
 叶人はカナの開かれた脚の中心にある、秘められた場所を守る秘唇を人差し指と薬指でやさしく挟む。そのまま、その割れ目を中指でやさしく擦っていく。
「あっ…あん…!」
 ―クパリ。
叶人の指によってカナの秘唇が割られ、秘められた場所は蜜の糸をひきながら解禁された。
 そこは蜜で綺麗に濡れていて、穢れの無い艶やかな桃色をしている。その中にある小さな花はさらに鮮やかに咲き誇っていて、何かその中の埋めるモノを求めて、ヒクヒクと蠢き、蜜を涎のようにタラタラと零している。
「カナ…すごく綺麗だね。触っていい?」
「ダメ!カナのアソコはエッチな液でグチョグチョに濡れているから、叶人さんが触ったら叶人さんのが汚れちゃう!」
「…と言っても、既に触っているからね…」
「えっ!?」
「空気の感触は感じても、俺の指には感じてくれないの?」
「あぁっ!!!」
 叶人はカナの秘唇を人差し指と薬指で開いたまま、秘められた場所を中指で撫でた。そうすると、秘められた場所は更に溢れる蜜に濡れていき、彼の指が滑らかに動いていく。その度に甘い声と蜜が零れていく。
(自慰とは全然違う…!)
 胸や秘所を弄ると、快感を得られることは知っていた。自慰と、この行為は全く違う。自慰の場合、自分で弄るから次に来る快感は予想できる。しかし、これは予想できない。だからとても快感が強いうえ、濡れやすく、声も出る。クセになりそうだ。
(き、気持ちよくて堪らないよぉ…!)
 このままでも充分気持ちよく感じるが、何か足りない。
「もっと弄って!」
「そんなに欲しい?」

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