《MUMEI》
自慰
 ―バタンッ!
 カナは勢いよく書斎のドアを閉め、それにもたれた。
(ダメ…アソコが…!)
 カナのナカが叶人を求めて疼きはじめた。じんわりと蜜が溢れてくるのが、そこを見なくてもわかる程に、叶人を求めている。
(書かなきゃ…!)
 カナはノートパソコンのあるデスクへ急いだ。
(もう…止まんない…!)
 カナは今着ているものを全て脱ぎ捨てて、デスクの椅子にビニール袋をかけて、そこに座る。そしてノートパソコンを開いた。
 そして、昨日叶人にシてもらったことを臨場感たっぷりに綴っていく。
(ムズムズする…触りたくて堪んないよぅ…!)
 書けば書くほど蜜はナカから溢れて椅子に零れていく。過去に作品を書いていたときもそうだった。同様に蜜が溢れて椅子に零れていた。
 カナは叶人に裸になるように指示され、全て脱ぎ終えたところまで書いた。次は彼の前戯。
(アソコ…どれくらい濡れているのかな…)
 カナはそっと腰を椅子から浮かせた。
(ビチョビチョになってる…!)
 腰を浮かせると、ナカから溢れた蜜が秘唇を伝って零れているのが見えた。その蜜は椅子にできた蜜溜まりとの間に透明は糸をひいている。
(ちょっとだけ…)
 カナは蜜に濡れそぼった秘唇に手をのばす。
(今弄ったら、書けなくなる!)
 1度触れてしまえば、絶頂を迎えるまで自慰に没頭してしまう。あとのことを考え手を引っ込める。
 ノートパソコンに向き直り、執筆を再開する。しかし濡れそぼったところが気になって書けない。
(もうガマンできない!)
 ―クチュリ。
「…んっ!」
 カナは己の性欲にのまれてしまい、濡れそぼった秘唇を割った。そうして開かれた秘められた場所を指のはらでやさしく撫でていく。
「あ…はぁっ…!…っ」
(き、気持ちいい…!堪んない!)
 やさしく撫でていた指は更なる強い快楽を求めて動きが徐々に激しくなっていく。
(クリちゃんも…)
 秘められた場所に刺激を与えたことでクリトリスはぷくりと勃っていた。
「あんっ!」
 敏感なそこを爪先でツンッと突いた。続いて、そこを摘んだりして強く攻めていく。
 ―ガチャッ!
「カナ?」

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