《MUMEI》 公園金本がいなくなった後、暁と美月は公園に向かった。 ただ、ゆっくり落ち着きたいという気持ちで向かった。 公園に着き、二人はベンチに座った。 目の前で、子供がはしゃいでいる。 二人はなにも話さなかった。 やがて、子供たちが少しずつ帰っていったころ暁が 「金本先生に俺らのことバレてると思ってるのか?」 と言った。 『うん…。』 美月がそう答えると、 「大丈夫だ。もし、バレてもお前は俺が守るから。」 暁の発した言葉は、これから何が起ころうとしているかをすべて分かっている様子だった。 『ねぇ…あっくん…』 「どうした?」 『……キス……してもいい?』 恥ずかしそうに暁に聞く美月の頬は夕暮れのせいか赤みがかかっていた。 「いいぞ。ほら。」 暁はわざと目を開けたままじっと美月を見つめた。 『目、閉じてよ…』 恥ずかしそうに言う美月。 「仕方ないなぁ…」 と、目を閉じる暁。 チュッ 夕暮れ時の公園に二人の影が重なりあう。 どれくらいたっただろうか。 美月が暁の唇から自分の唇を離そうとすると グイッ 暁は美月を抱き締め、長いディープキスをした。 ようやく、二人が離れると、美月の頬は林檎のように赤く染まっていた。 二人はその後、何度かキスを繰り返した後、帰宅した。 前へ |次へ |
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