《MUMEI》

「ひぁあーーーーーっ!!!」
 カナは叶人に花弁を甘噛みされて絶頂に達した。
(アソコを舐められるの…恥ずかしがったけど、自慰より気持ちよすぎて…ガマンできなかった…)
 秘められた場所は見られるだけでも恥ずかしいのに、そこに唇や舌が触れることは限りなく恥ずかしい。しかし恥ずかしく感じてしまうことほど、その行為によって与えられる刺激は強いと共に快楽を感じさせる。
「花びらをちょっと甘く噛んだだけで、すぐにイくなんて…敏感なんだね」
「だって…カナ、アソコ…ペロペロされると…すぐにイきそうになっちゃうんだもん…」
 「…まぁ、キレイになったところで…。カナ、欲しいんだろ?」
「…!」
(欲しい…)
 カナの花がキュンと窄む。少し緩んだときにタラリと蜜が花弁から垂れ落ちた。
「叶人さんの、欲しいです…」
「俺の何が?」
(わかっているくせに)
 叶人はカナを焦らしはじめた。
「ちゃんとその口で言うことができないなら、あげないよ?」
「…叶人さんの…ァソコ…」
「どこ?」
「…っ」
「言えないの?」
(言いたいよ…。でも…!)
 欲しいモノはわかっている。しかしそれを言うのは、どうしても恥ずかしくて、躊躇してしまう。
「叶人さん…」
「何が欲しいの?」

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