《MUMEI》
2回目
「叶人さんのぉ…」
「?」
「ぉちんちん、欲しい…」
「どこに?」
「っ!!!」
 叶人の容赦ない焦らし。それはカナのナカをますます飢えさせる。
「欲しい場所はどこ?言えないの?言えないなら、欲しい場所を見せてくれてもいいんだよ?」
「ここ…」
 カナは脚を広げ、秘唇を割り開き、花を咲かせた。そこは飢えに耐えられなくなってヒクヒクと蠢き、叶人を求めている。
「そこにコレを挿入れて…どうされたい?ただ挿入れるだけでいい?」
「…オクまで挿入れて、突き上げて。カナのナカ…叶人さんのでいっぱいにして?」
「俺の何でカナを満たすの?」
「一から全部言わなきゃダメ…?」
「言わなきゃ、ダメ」
「どうして?」
 なぜ叶人はカナが望むことを全部言わせるのか理解できなかった。ただ、恥ずかしがらせるために言わせるのなら止めてほしい。むしろ、恥ずかしがらせるために言わせているとしか思えない。
「カナが嫌がることはしたくないからね。そんなことしたら、レイプになってしまう」
(カナのこと、考えてくれていたの…?)
 叶人は“カナの意志に反して交わるようなことはしたくない”と考えているようだった。
(カナの着ているものを脱がせようとしなかったのも…?)
 ハジメテの時もそう考えていたのか、脱がせようとせず、彼女が自ら脱ぐのを待ったのも、そういうことだったのかもしれない。
「お互いが望んで交わること、それが…。ね?」
(カナの意志を確認するためだったんだ…)
「さぁ、カナ。君は俺の何でそのナカを満たしてほしい?」

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