《MUMEI》

 いつの間にか、カナの顔の両側に覆い被さる叶人の手がついていた。彼の瞳が彼女の目の前にある。
 叶人は身体を少し起こして、カナの脚を開く。
「濡れているから入るかな?」
 ―――グチュリ。
「は…、あぁっ!!!」
 叶人の男根がカナのオクまで一気に貫いた。彼の先端部分が彼女の最深部を突いたその直後、彼女のナカは彼をギュウギュウと締め上げた。
「カナ…。そんなに締め上げて…動けない」
「叶人さんが一気に突き上げたからだよ?…って、やぁんっ!」
 叶人の男根が先端部分まで一気に引き抜かれた。
(抜かないで…)
 そしてまた、一気に貫いた。貫いてはギリギリまで引き抜いて、貫いてはギリギリまで引き抜いて。段々とその間隔は短くなっていく。
「やっ…、はげしっ…!」
(腰がぬけちゃう…!)
 ジュプジュプと叶人の男根が出入りする度にたつ水音と、肌がぶつかり合うときにたつ乾いた音。それらが絶妙に絡み合い、淫らな旋律を奏でている。
 それにカナの甘い声が加わって、より一層淫らさが増し、2人の耳に快楽を与えていた。
(こんなの…すぐにイっちゃうっ!)
 カラダを、耳を、敏感な場所全てを犯されて。
 叶人のオーラルプレイで絶頂を迎えたばかりだったというのに、オクを攻め上げられて。
 カナは荒れ狂う快楽の波に揺られていた。
 奏でられる淫らな旋律は激しさを増しながら、絶頂というフィナーレを迎えようとしている。
 2人の繋ぎ目は、カナの蜜で濡れそぼっていたのだ。叶人の男根はカナの締め付けによって快楽を感じて今にも射精しそうだし、彼女のオクは彼の熱を強請るかのように彼の男根を締め上げている。
「カナ…っ」
「叶人さん…っ!!!」

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