《MUMEI》 (もう、ダメ…。イくっ!!!) 「…っ!!!」 ―………。 「ひ、あぁーーーーーーーーーっ!!!」 叶人が呻いた直後、カナのオクで彼の熱が迸る。彼は彼女のナカから一滴も零さぬよう、少しずつ抜き差ししながら、彼女のナカを丁寧に放った熱で埋めていく。 「ぁ…」 「気持ちよかった?」 叶人は満足気にクツリと微笑んだ。カナは快楽の余韻にひたっていて、トロンとした目で彼を見つめていた。 「言葉に表せないぐらい気持ちよかったの?」 ―…コクリ。 (気持ちよくて堪らないの…) カナはゆっくりと瞑った。そのまま余韻にひたっていく。 「カナ…。……………。………………してる」 薄れゆく意識の中で、叶人の声がした。 ―――ふわり。 やさしい温もりがカナの柔らかな唇に落とされた。それは、すぐに離れ、仄かな甘味を残して、彼女の唇から離れていった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |