《MUMEI》

「駿くん、好きなの!付き合って!!」

葵は彼女のいる駿に告白をした。

「ごめんな。」

葵は今にも弾けとびそうな胸を押さえて

「分かってたよ。実は、諦めるために告白したんだ。」

無理に笑う葵をみて、

「ごめんな。」

と駿が言う。

「だから、謝ることないって。」

「何か、悪いな…。」

二人の間に神妙な空気が流れた。

「じゃ、じゃあ、これだけ言いたかったから…。もう、いくねっ!」

葵は駿に背中を向けて走り去った―…。

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