《MUMEI》
委員会対抗障害物リレー 其の弐:バトン
‐Aチーム‐
「…って言われてもなあ、何にすればいいんだ。」
「竹谷、これ使え。」
「潮江先輩!ってなんで、10キロ算盤なんですか!!?」
「鍛錬だと思え!」
「いや、こんな重いもん持って走れって言うんですか!!?」
「心配するな、アンカーは俺たちだから大丈夫だ。」
「いやいやいや!!俺は大丈夫じゃないんですけど!!?
 はぁ、もういいですよ…。」

Aチームのバトンは、10キロ算盤になりました。


‐Bチーム‐
「う〜ん。何にしよう。」
「やっぱり、雷蔵は悩むんだね。」
「ていうか勘右衛門。僕、ほんとは出たくないんだけど。
 ほんとなんなの…。
 ねえ、三郎?」
「まあまあ。
 食満先輩なんかありませんか?」
「そうだな、これでいいんじゃないか?」

Bチームのバトンは、アヒルさんボートの船首飾りになりました。


‐Cチーム‐
『ねえ、兵助。バトン何にするの?って聞くまでもないか…。』
「もちろん、豆腐ですよ!」
『やっぱり。まあ…、崩れないようにがんばろうね…。』

Cチームのバトンは、当然のごとく豆腐になりました。

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