《MUMEI》

   〜麗羅視点〜


歩が帰って行き

栄実と海も

「麗羅〜ゴメンね。

また明日ね☆」

「麗羅チャンまた明日〜☆」

っと言って帰って行った。

私もそろそろ帰ろうと


帰りの支度を

していると


私の前に人影。


私がバッと顔を上げると


村上だった。


「三島さん!

一緒に帰ってもいいかな?」

『あぁ。今日は1人だから構わない。』


「そっか!じゃあ帰ろう!」


私は村上と

教室を後にした。


「三島さん!三島さん!」

『別に"さん"付けなくていい。』

「そっか!

じゃあ・・・・・

あの・・・

・・・・・えっと



麗羅って呼んでもいい?」

村上の顔は

一気に赤へと染まっていった。


『それは・・・』

っと言って私は

視線を下におろす。

「あっそっか。

そうだよね・・・。

イキナリ馴れ馴れしいよね!

じゃあ麗羅チャンって

呼んでもいいかな?」


私はコクンと頷いてみせた。


何となく"麗羅"って呼ばれるのは

嫌だと思った。

どうしてかは分からないけど。

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