《MUMEI》

放課後、葵は一人で買い物に出かけた。

「葵…ちゃん?」

後ろから、自分の名前を呼ばれ振り向くと、そこには駿の彼女が立っていた。

「そう…だけど?」

「一人で買い物?」

「うん…。」

「私も一人なの!一緒に買い物してもいい?」

葵はびっくりした。

葵は断ろうとしたが、断る理由が見つからない―…。
「いいよ。」

「ありがとう。」

駿の彼女は葵に微笑みかけた。


それから二人は、買い物を済ませ、カフェに足を踏み入れた。

「えーと…。」

葵は何て読んでいいのか分からなかった。

「みのりだよ。みのりって読んで?葵ちゃん。」

葵は心を読まれたような気がした。

「じゃあ、みのりちゃん…。何で、私と買い物しようとしたの?」

葵は、少し戸惑いながら質問した。

「実は…、葵ちゃんにお話があって…。」

葵は、勘ではあるが、イヤな予感がしたのだった―…。

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