《MUMEI》
そういえば一ヶ月以上エッチしてなかったし、自分で抜いたのも……いつだっけ…
俺…きっと溜ってて
――俺が無理矢理……
「最悪だよー…、恥ずかしい…、ぁー…」
俺どうやって誘ったんだ、
いや、聞けねーし
もうヤダ、
消えて無くなりたい、
ああ、最低……
ドンドン!!
「どうした!!気分でも悪いのか!!」
「あ、いえ…あ、う、……はあ……」
俺は観念してトイレから、出る。
すると眼の前に伊藤さんが立っていて…、
――シャツを着ていた。
そして俺の顔を心配そうに覗き込んできた。
「おい、あ、…平気そう…だな…、」
そして俺の両腕に触れてきたかと思うと、
「!!……!」
ギュッと…
抱きしめてきた。
「…ほらー、いつまでもこんな格好でいっから冷えちまったじゃねーか…、な、シャワー浴びろ?
温まってこいや…」
――ちょっと…
伊藤さん…
あったかい…
あったかいよ……
「グズッ……あ……」
涙が…出てきた。
「ヒック…、ゴメンな…さい…、俺…、俺…」
あったかい腕と胸が気持ち良すぎる。
こっから…離れらんないよ……。
「どうした…、裕斗…、お前は…謝る事
なーんも…してねーぞ?」
優しく髪を撫でられ、俺は全身で寄りかかる。
すると、伊藤さんは俺の腰を支えたまま、その場に俺ごと座り込んだ。
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