《MUMEI》 異世界に来たわけなのですが…「な、なんだ此処?」 「どこなのよ…」 そんなセリフがそこかしこから聞こえてくる。 そして辺りを見渡す人々 その視線の先々には見たことのある、だが…記憶にあるそれらとは限りなく違う とてもとてもリアルな世界が広がっていた 「ゑ?ここって『シークレットファンタジー』?」 「なんか…リアルすぎじゃね?」 茫然としたつぶやきが聞こえ、それを皮切りに騒がしくなる一帯 そして聞こえてくる声 『さ〜て、みなさん聞こえますか〜?諸君をこの異世界に、いいですか?異世界ですよ? 召喚(よ)んだのは、ほかでもない!この!わたくしでございます!』 そんなセリフに狂気する人々 そして続く言葉に憤りもわすれ憮然とする者、憤慨する者、泣く者様々いた 『ちょ〜っと悪戯するつもりなだけだったんだけどね〜?術式間違えちゃったの!ごめんね! でね?元の世界に帰る方法なんだけど…、ちょっと間違えちゃったから簡単には帰れないの。』 『でもでも!グランドクエストってやつをクリアして、この世界の魔王を助けて この世界に勇者として召喚される、僕達の知らない異世界からやってくる勇者を倒さず撃退 すれば元の世界に帰れるようには術式は組たててあったから心配しないでね!』 などと、簡単なようでいてわりと難しい帰還方法を教える。 ちなみにそれ以外では帰還出来ないときたもんだ… そして人々は立ち上がる 「それ以外にないなら…やるしかない」 「なんか〜ほかにもありそうだけど〜、ここは頑張ってみるしかないよね〜」 「なんで俺様このゲームやったんだ…あ〜凜のお誘いか…」 「帝!俺のために頑張れよ!俺が応援してるんだからちゃんとやれよ!ていうか、 さっきから喋ってるの誰だよ!姿見せて謝れよ!謝ったら許してやるよ!親友だろ!」 そんな風に騒がしく異世界初日はすぎてゆくのだった…… 前へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |