《MUMEI》

 彼が呟いた、その刹那。
「んぁああ……っ……!」
 叶人の身体がビクンと揺れ、カナのナカに彼の熱が放たれた。それは彼女のナカに染み込んでいくかのように、そこで広がって、彼女を温めていく。
「これで、温まったかな?」
 叶人はゆっくりとカナから男根を引き抜いた。その後、カナの花が引き抜かれた男根を追うようにヒクリと蠢き、注がれたばかりの熱を彼の上に吐き出した。
「は…ぁ……」
「もう吐き出したの?」
「んぅ…?」
「イったばかりだから、わからないか」
 絶頂を迎えたばかりのカナの身体は快楽に浸ることしかできなかった。

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