《MUMEI》
行間1
『ぁ…、やだ、あき…らっ…!ひ、ぁん…!…や…、…やめ…て…!』
『お前はただ…っ、俺に揺られていれば…っ、いいんだよっ!!!』
(パパとママの声…)
 ある日の夜、それはトイレから寝室に戻る途中、両親の寝室の前を歩いていた時だった。
(パパとママは、何しているのかなぁ…?)
 ―ガチャリ。
「………?」
「カナ…!?」
 カナの両親は一切服を纏っていなかった。
 母親は四つん這いになり脚を大きく開いていて、父親は彼女の腰を掴んだまま彼女の尻に腰辺りをくっつけていた。
「カナ、見ちゃダメ!早く寝なさい」
「…?」
「別に、見られたって何も減らないだろ?いずれカナもすることになるのだから」
「カナはまだ、10才なのよ!?純粋な子に見せるわけには…」
「黙りな」
 ―グチュリッ…。
「ぁあんっ!!!」
 父親が腰辺りを母親の尻にぶつけた。彼女は乳房とともに大きく揺れ、裏返ったような声をあげた。
「パパ…、ママと何してるの?」
「言っちゃダメ!」

「カナ…、パパはね…ママと“セックス”しているんだよ」

 暫くの間、沈黙が流れた。
「せっくす?」
「そう、愛し合う者同士が裸になって…、こうやって女の人の○○に男の人の●●●を挿入れて、お互い気持ちよくなれることなんだ。カナはパパとママがセックスしたから生まれたんだよ?」
「それ以上…、カナに教えないで!」
「さぁ、カナ。パパとママが気持ちよくなるところを、その目でよく見ておくんだよ?」
 父親は腰を母親の尻にぶつけては離すことを繰り返して始めた。その度に水音と肌のぶつかる乾いた音、母親の厭らしい声が響いていた―――。


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