《MUMEI》

味方チームの選手の動きが

良くなったせいか

試合の流れが 一変して

渚のチームが 生き生きしてる

さっきまでとは逆に

相手チームにプレッシャーをあたえ

スピードや細かい パス回し等

いたるところで 差が

出始まった。


俺は この試合『行けるっ』と

素人ながら そう思い

拳を握り締め 他の観客に

負けないぐらいの声援を

掛けるのであった。


この試合 俺自身も

悔いは残したくない

俺に出来る事を 俺にしか

出来ない事を 今 この場で

やってみよう。


俺は カメラを構え

渚にピントを合わせ

シャッターチャンスを

待つ事にしたのだ。


試合は 渚チームの選手の頑張り

もあり 逆転し 5ポイントの

リードに変わっている。


その中でも 渚の動きは

相手チームを翻弄するぐらい

いい動きをしている。


前半も終わり間近になり

観客もこのまま

前半終了すると思ったのか

ポツリポツリ立ち上がり

トイレにでも 行くのであろうか

出口方向へ向かう人が

目立つようになり

その時『ワァ〜ッ』と館内に

再び声援が鳴り響いた。


俺は その瞬間を 見逃す事無く

シャッターを切ることが出来た。

勿論 観客を魅了したのは

渚のシュートによるものだったのは

言うまでもない。

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