《MUMEI》
例外の秘密
学校への通学路を歩きながら光と色々な話をしていた。
「なぁうちの高校ってさ女子のレベルがすげー高いんだってさ」
また始まった。そうコイツはアニメに一人はいる変態役の一人である。
「そんなこと誰から聞いたんだよバカル」
「俺をそのあだ名で呼ぶなよ!全くそんなの兄貴に聞いたんだよ。」
「そういえば光には2つ上の兄貴がいたな。 確か生徒会にはいってるんだっけ。 おまえとは全く似てないな」
「うわっひでぇな」
と言いながらゲラゲラと光は笑っている。
こいつには今まで色々話したがそれでも俺はこいつに話していないことがひとつある。
それは俺が前世の記憶を引き継いでいることだ。
といっても覚えているのは俺が前世で何かを厳しく教えこまれた事と自分の死んだ西暦だけと中途半端だが、まぁこんなこと教えても俺が光に痛い奴として見られるだけだしそれに前世の記憶なんて役にもたたないから黙っておこう。
とか考えていたら学校に着いたのだが
いきなり見ず知らずの女子生徒に声をかけている光を見て
俺は心の底から呆れてしまった。

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