《MUMEI》
起床。

起きると、隣で千雨がまだ寝ていた。
僕は欠伸しながら顔を洗い、台所に立つ。
「さて、今日はなに作ろうかな」
朝ごはんは毎朝僕が作る。今日は千雨が泊まりにきているので、少し気合いを入れようと思う。
で。
作り終わったわけだが。
「もう8時だってのに……」
起きてきやしない。
夜更かしはしてないはずなんだけどなあ。
起こしに行くと、千雨は仰向けになってまだ寝ていた。
僕のTシャツを着ていて、サイズが合っておらず、襟からは胸元がはっきりと覗ける。
千雨は小柄で、立っている時はTシャツがワンピースのようになっていたが、寝相でそうなったのだろう。裾が捲れ、下着どころかへそも丸出しだ。
「んん……」
気持ちよく寝ている。
「千雨。そろそろ起きな」
揺すってみる。反応がない。
「おーい」
反応がない。ただの屍のようだ。
「…………イタズラしちゃうぞ?」
耳元で囁く。
「ぅん……」
「え、今の肯定ってことかな」
違うと思うけどね。
…………まぁ起きるまで…………。
「早く起きないと」
手を伸ばす。
「襲っちゃうぞ?」
千雨のおっぱいを鷲掴みにした。

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