《MUMEI》
委員会対抗障害物リレー 其の参:第一関門
「さあ、いよいよスタートしました!委員会対抗障害物リレー!
 第一関門となる障害物は一体どんなものなのでしょうか?」

「うわああぁぁぁ!!!」
「孫兵!大丈夫か!!?」

「おーっと、先頭をきって走っていたAチームの第一走者である生物委員会の伊賀崎孫兵選手が落とし穴に落ちてしまった!!
 そして、10キロ算盤を持ちながら、それを助けようとする竹谷八左ヱ門選手!
 大変そうですが、大丈夫なんでしょうか!?

 …というわけで、第一関門は落とし穴地獄です!
 落とし穴に注意して進んでください!」

「落とし穴…!?じゃあ、これってもしかして四年い組の綾部喜八郎に掘らせたってこと!?」
「えー、Bチームの第一走者・図書委員会の不破雷蔵選手の疑問にお答えしましょう!
 確かにこの落とし穴は、すべて綾部先輩が掘ったものです。
 ですが、掘らせたのではなく、すでに掘っていたのです!
 今までここに掘っていた大量の落とし穴を有効活用し、障害物として利用しているというわけです!

 さあ、そして早くも第一関門を突破し、第二走者へとバトンを渡そうとしている選手がいます!
 Cチームの第一走者・作法委員会の立花仙蔵選手と綾部喜八郎選手です!!
 自分が掘っていった穴だったということもありますが、さすがです!!」

「ふっ、当然だ。しかし、我々のチームの次の走者は…。」
「おーい!仙蔵ー!!こっちだよー!」
「…。大丈夫か…。」

「…急ぐぞ、雷蔵。」
「はい、中在家先輩!」

「俺たちも急ごう、孫兵。」
「はい!…ってうわああ!」
「って、また落とし穴かよ!!」


「Cチームに続きまして、
 Bチーム、少し遅れましたが、第二走者へとバトンが渡りました!
 
 
 そして、Aチーム、数回穴に落ちてしまいかなり遅れましたが、なんとか第二走者へバトンが!
 
 全チーム、第二関門に突入しました!なかな面白くなってきましたよ!」

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