《MUMEI》
黄色の光が、包んでいくーー。
黄色の光が包んでいくーー。

目を開いた。それは、いつもの、学校ー………。

「おはよ、どうした?」
………。
「おーい。」
…………………………………………………。


「あ、沢城。」
「晴悟だよ。」

「今日、朝なに食べてきたの?」
「え、ごー……。」
ごはんと、味噌汁と、サラダ。いつもと、変わらない。
いつもなら、そう言えることだった。

今日は違った。
あたしって、朝ごはん食べてない……。
何が、起きたんだ…?

「ううん、寝坊して食べてない…。」
「?今なら、大丈夫じゃない?」

「大丈夫。朝は、そんなにお腹空かないから。」
と、淡々と説明したものの、いつもの時間なら、ご飯を食べていなかったら、
きっと今頃、お腹が空いているだろう。

でも、今日は違った。

まぁ、たまたまかなぁ。

あ、風邪かもしれない。
「晴悟。今から、保健室行って来る。先生に言っといてくれる?」
「うん、分かったよ。でも、大丈夫?」

「あたしは、だるいだけかもしれない。」

すやすやと眠る中ーー。
「今、開けるんだ。」

「〜……………ーーを。」


「あかり。」
「…………………。晴悟?」
「うん。一時限目おわったよ。教室、行く?」

「うん、もう、大丈夫だから。」

そう言って、あたしはベットから出る。
気のせいだ。きっと、気のせいだ。
そう信じて、言い聞かせた。

「……。先生、止まってるね。」
??

晴悟?なに言ってるの??

「え…………。何、これ
??」



「あかり。話があるんだ。重要な。」

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