《MUMEI》
カラクリが、動くんだ。
カラクリが、動くんだ。
「ねえ、話って、何?」

「あかり、これはね、コントロールしていかないとダメなんだよ。」
え??

「あかりは、目覚めちゃったんだ。」
何に?

「ねえ、あかり。もし、この世には存在しないようなことが、本当にあったら、どうする?」
晴悟?

「……………。分かんないよ。」
何言っているのか、あたしには理解不能状態だった。

「…。あかり、あかりは、『箱』を、開けたんだよ。
貴重な。貴重な…。」

箱?
何の?
さっぱりぱり分からない…………。

「あかり、目覚めたんだよ。」

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