《MUMEI》

家に入って、ただいまをいって






返事がある確率はゼロ








もしもお母さんがいたら




わたしは少しだけ期待するんだ








もしかして 晩ご飯つくってくれるのかな って










その予想があたる確率はゼロ








わたしを見て嫌な顔をすると お金を置いてすぐにどこかへいってしまう









にこりと笑ってくれた記憶があるのは、三歳まで






愛情をかんじたのも、三歳まで たぶん






でも、小学校にあがるまでは晩ご飯つくってくれてたから、どうなんだろう





あれは、愛でできてたのだろうか

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