《MUMEI》

女子は私が泣いていると慰めてくれたり言い返したりしてくれましたがそれは表面上だけ、本当は私のことなんてキライだったんです。

その事をやっと知ったのは三年の1学期……私がトイレに行って帰ってきた時の出来事でした。

美月
「ねぇねぇ、皆ってさ……桜ちゃんのことどう思う?」

杏奈
「えっ……なんでそんなこと言うの?」

美月
「だってさ……桜ちゃんてなんだかウザいんだもん、皆は桜ちゃんのこと嫌い?嫌いな人は手をあげて〜♪」

みんな(1人を除く)
「は〜い!!」

………親友の花怜ちゃん以外、全員手をあげました。私はドアを開けようとしていた時だったのでその時の様子はよく見えていました。

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