《MUMEI》 伊藤くん目が覚める伊藤影一が目を覚ますとそこは牢屋の中で無精ひげを生やした男が話しかけてきた 「目を覚ましたか、お前は何者だ」 「電車に引かれたんじゃなかったかな・・・俺」 「何を言っている、質問に答えよ!」 「何者だってどういうこと?名前でも聞いてるの?」 「全部だ!貴様、化け物の中から出てきたんだ、化け物なんだろ!」 「化け物?何言ってんだ?おっさん、おれはただの高校生だ」 「高校生ってなんだ、そんなものは知らんぞ」 牢屋の扉が開き騎士甲冑を着た男とローブを羽織った男が入ってきた 「あんたらも俺に話し聞きにきたの?」 「あぁそうだ」 騎士甲冑の男が言った、それに続きローブの男が話しかけてくる 「君はさっき高校生と言ったね?」 「あぁ、言ったよそれが?」 「そうかなら君は異世界人だね?」 「は?」 「異世界に関する資料にあったんだよ、異世界には勉学を学ぶ場所が学校という場所で、小学校、中学校、高校とあるとかいてあってね」 「その通りだけど、此処が俺の居た世界とは別の世界ってんなら何でそんな事知ってるんだ?」 「異世界人は、君一人ではないんだよ」 「へぇ」 騎士甲冑の男が口を開く 「貴殿にはここでこの世界のことを学んでもらう」 「そうそう、そしてこの世界の常識やいろんな事を学んで立派な騎士になってね」 その言葉に無精ひげの男が口を挟む 「待って下され!この者がまだ魔物でないと決まったわけではないのですよ!!」 「ですがこれはガルム様の命なのですよ、まぁ責任はこっちで持つので大丈夫ですよ」 「わかりました」 「話し終わった?」 「ええ、終わりましたよ?」 「俺は伊藤影一、あんたらの名前は?」 「私は魔術教官のクラッド・ヘイムです」 ローブの男が名乗る 「武術教官、レギル・グラムだ」 騎士甲冑の男が名乗るとそのまま鍵を開き格子戸をあけた 「君の住む部屋は用意してあるからそこに案内するよ、そして明日ある方に合って頂きますよ」 「ふーん、今からじゃないんだ」 そして寮の部屋についた 「忙しい方ですからね、明日の朝迎えに着ますよ」 そういってクラッドとレギルは教官としての仕事に戻っていった 「異世界ねぇ・・・信じられねぇなぁ、つか魔術とかって言ってたな」 「どう?楽しそうでしょこの世界」 後ろから声をかけられ振向くとそこには真っ黒な子猫が居たそしてその子猫が口を開く 「わらわがぬしをここに呼んだのだ」 「ねこがしゃべってる・・・ファンタジーだな」 「わらわの名はベリトゥール、ベルでいいぞ」 「じゃぁあの引かれる直前に見た文字は」 「そうじゃわらわじゃぬしが死にそうになったところを助けたのじゃ」 「そうか、ありがとう」 「気にすることはない、まぁこの世界を楽しみなさいな」 話が一通り終わり影一がベットに寝転ぶ、するとお腹の上にベルが上ってきたそれを撫でてるうちに寝てしまったのだった 前へ |
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