《MUMEI》
耐えられない空気
   〜歩視点〜


クラブが終わると

美早希が近づいてきた。

女バスと男バスは

クラブが終わる時間が同じなのだ。

「歩〜!

やっぱりバスケっていいねぇ!

汗流すの爽快!!」

「あはは★」

笑ったのは

俺じゃないぜ?

声のした方を見ると



小湊さんがいた。

「美早希チャンって

面白いよねぇ〜★」


「そう?

歩、久しぶりに

一緒に帰ろ〜??」

っと美早希。


なんとなく小湊さんに

冷たいご様子。

「あぁ、いいぜ♪」っと俺。

「え〜2人とも

一緒に帰るの??

泉も一緒に帰りたいな★」


美早希の顔を見ると

付き合ってらんね〜って顔してた。


俺なりのフォロー。

「でも小湊さんって

俺らと方向同じなの?」っと聞くと

美早希から返事が返ってきた。

「泉、方向違うじゃん。」

「あっそうだった★」


ちょっと空気に耐えられなくなった俺は


「あっじゃあ美早希また後でな♪

着替えくる!」


・・・・・・逃げてしまった。


着替え終わり下駄箱で

美早希を待つ。


美早希が出てきて

久しぶりに一緒に帰った。


まぁ、あえて小湊さんのことには

触れないでおいた。

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