《MUMEI》 「…来いよ。泊めてやる」 (えぇ!?) 彼は暫しの沈黙の後、口を開いた。 「ここから交番に行くのは遠いし、放っておけば“喰われる”し、連絡したいが携帯電話使えないし」 「っ!!?」 (知らない人の家に…!?) 「嫌なら…彷徨ってればいい。キミの安全は保障できない。…どうする」 知らない人に泊めてもらうか、さっきみたいに襲われたいか、2つに1つ。知らない人と居ることになるのには変わらない。 「…行ってもいいですか?」 野宿より彼の家の方が安全、そうだと信じて。 彼はゆっくり頷いた。 「…すぐに着くから」 彼は自宅に向かって歩きだした。 カナは彼に付いて行くことにした。 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |