《MUMEI》 超ハイパーウルトラスペシャルに。「晴斗先輩、なにしてるの?」 「げっ、千雨!?」 しらみ潰し大作戦決行中、どうやら千雨のクラスに来てしまったようだ。 っていうか彼女のクラスくらい覚えてろよ、僕。 「いや、なんでもない。本当。なんでもない」 「動揺し過ぎ」 やや呆れたような声を発した。 「晴斗先輩は超ハイパーウルトラスペシャルに嘘が下手なんだから……」 「そんなてんこ盛りになるほど!?」 自分でもそう思うけど! 「で、うちのクラスでなにしてたの?」 1、正直に言う。 2、誤魔化す。 1は無し。あんなこと彼女に言えるかっ。 なら、2しかないよなぁ。嘘が下手って言われたばかりだけど。 「それは………………」 「あ、千雨ちゃん。どうしたの?」 千雨の友達らしき人が現れた。 そして、絶句。 これは あかん やつや 「あ、八雲ちゃん」 「ーーーーーーッ!?」 目が合う。 一瞬戸惑いが見えた。ここでの再会は殖野さんにも予想外だったらしい。 だが、その直後にニヤリと不敵に微笑んだ。 「八雲ちゃんに紹介するね。この人は」 3、逃げる。 その場からダッシュで逃げる。 確実に自己最高記録を叩き出しそうな勢いでとにかく逃げる。 ヤバい。 あの子………………超ハイパーウルトラスペシャルにヤバい。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |