《MUMEI》
悪夢
 なぜか、両手の自由を奪われ、それは頭上で拘束されていた。冷たい床が背中に触れていて、服など一切身に着けておらず、白い肢体が露わになっていた。
「嫌だ…っ!!!来ないで…っ」
 凍てつく薄暗い部屋で、夕べのように、中年の男達が、何ひとつ纏わぬカナを取り囲む。
「嫌だってばっ!!!」
 汚れ無き身体に迫る、悪意に染まる男達の手。
 どこかに逃げ道がないか、探っている間に、彼らはカナとの距離を詰めていく。
「やっ」
 1人の手がカナの肩に触れた。身体を起こされ、足に、背中に、顔に、触れられる。
「触らないでっ…」
 カナの拒絶は男達の性欲を募らせていく。
「ぃやっ」
 脇腹と脚を掴まれた。カナの力は男達の力に適うはずはなく、かえって抵抗することは体力の浪費と化してしまう。
「だめーーーっ!!!」
 グイッと脚を大きく広げられる。部屋の空気の冷たさを感じた秘部はキュン…と切なげに蠢いた。溢れ出た熱い自分の体液がソコを伝って落ちていく。
『可愛いねェ』
『おじさんタチが気持ちヨくシてあげるネ?』
「やぁっ!」
 彼等の手が、秘部に、胸に、のびてくる。
 ―――ツンっ…。
「やっ」
『気持ちヨくなってキタデショ?』
「そんなことないっ!」
(気持ちよくない。…はず、なのに…っ!)
 カナ自身の感情とは関係なく、敏感な場所は男達の手に反応してしまう。
(気持ち悪い…っ!!!)
「ぁあんっ!」
 秘部が男の手によってこじ開けられて、カナの花に指が挿入れられる。グチョグチョと溢れ出る蜜を泡立てるように、彼の指がナカで暴れまわる。
(止め、て…)
 ―感じたいのは、叶人さんだけなのに。
 身体は素直に彼等を受け入れていく。もっと、と強請ってその存在を主張してしまう。
「んんぅ!」
 口とナカに熱いモノが挿入れられる。それが、男性器だと理解するのに時間はかからなかった。
『今のままでも充分可愛いヨ。デモネ、女の子はね、“ミルク”を呑むと、もっと可愛くなれるんダヨ?』
「っ…?」
(カナ、もっと可愛くなれるの…?)
 じんわりと触れられた場所が熱を孕みだす。その熱がカナに快楽を与えていく。
(なにこれ…?さっきまで気持ち悪くて堪らなかったのに…!?)
 何かがカナの感覚を支配する。
『おめめがトロンとしてきたねェ?』
『“お薬”が効いてきたみたいだョ』
(お薬…?)
 1人が濃いピンク色の液体が入ったガラスの小瓶を持っていた。きっとあの液体を飲まされたのだろう。頑なに彼等を拒んでいた心が彼等を受け入れようとしている。「お口だけじゃなくて、カナの大事なアソコにも頂戴…?」
(なんてこと言ってるの!?)
 ―じゅくり。
「ぁあんっ!」
 カナの花に男根が挿入れられる。蜜に濡れたそこはそれを歓待し、キュウと締める。
『オテテがかわいそうダネ』
 縛られている両手が解放された。
「触っていいかな?」
 カナを囲んでいる男達の男根は興奮して勃っていた。更なる快感を求めて、カナの花が蜜に濡れるように、先端から露が染み出ている。
 カナはそれをやさしく握り、彼等の性欲を満たしていく。
『そろそろ、かな?』
 ―――グリッ!
「ひゃあ!」
 カナのナカに挿入れられた男根の先端が、彼女の一番敏感な最深部を抉った。あまりの快楽にカナの身体が大きくしなる。
(そんなに激しく突かれたら…っ!!!)
 溢れる蜜の水音と、腰が激しく打ち付け合う乾いた肌のぶつかる音。それらが複雑に絡み合い、カナの聴覚に快楽を与え、それを狂わせる。
 ―ぷつり。

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